2020年11月

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ニコニコ太一通信画像                     2020年11月

(2020.10.14)

一時はどうなることかと心配された台風14号の接近、襲来。伊豆諸島では観測史上1位の雨量を更新するなど、列島各地への大きな影響が懸念されました。しかし、その後、台風はUターンし、八丈島の南東海上で熱帯低気圧に……。ひとまず大難にまでは至らず、ヤレヤレと、ほっと胸をなでおろされた方も多いことでしょう。

折りも折り、そんな10月10日から11日の2日間にかけて、「少林達磨易筋経」の授業がありました。中国の張明亮先生(峨眉丹道医薬養生学派第十四代伝人)と日本の受講者をオンラインで結び、受講生は自宅等でパソコンやタブレット、スマホを使って、張先生から講義を受ける、という初の試みでした。

コロナの感染拡大を防ぐべく、世間では「テレワーク」という新しい働き方が推奨されていますが、これもコロナが生んだ新しい授業形態、変化への対応ということなのでしょう。

とはいえ、なにぶん初めてのことですから、主催者側の周到なリードのもと、事前に通信、機器操作のテストが数度、繰り返されました。その結果、幸い、オンライン授業は成功裏に終わり、充実したものとなりました。

画面を通じてではあれ、張先生直々の講義、また、実際の動作を演示しながらの指導、解説は、十分臨場感もあり、役立つものでした。

それとともに、こうした慣れない事態にあっても、持てるものを活かし、知恵を働かせ、環境変化に対応、順応しようとする人間の逞しさのようなものも感じられ、印象に残りました。

考えてみれば、全ての物事は変化、変転して、止むことがありません。

私たちも、変化はある意味当然のものとして、いろいろな環境変化に適応すべく、自己の生を律していきたいものです。

そのためにも、日々の健康管理、養生は欠かせません。引き続き、皆さんご一緒に、練功を深めていきましょう。(⌒-⌒)ニコニコ

 《11月のスケジュール》

・11月のスケジュールは、通例どおり、月曜日、木曜日各4回あります。心身をいつもリフレッシュし、健康・元気でいるために、奮ってご参加ください!

<月曜日> 2日(A)、  9日(B)、16日(A)、30日(A)
<木曜日> 5日(B)、12日(A)、19日(B)、26日(A)

A選択科目:「やわらか気功」“フロア気功”もしくは“全身活性運動”
「元気気功」“ヨーガと季節功”

B選択科目:「やわらか気功」“峨眉伸展功”
「元気気功」“易筋経とお顔のリフレッシュ気功”

*11月23日は、祝日(勤労感謝の日)につき、休みとなります。
*また、Aの“フロア気功”と“ヨーガ”ではヨガマット等が必要となりますので、ご用意ください。

念のため、開始時間は、次のとおりです。

「やわらか気功」 13:00~
「元気気功」 14:20~
「気功太極拳」 15:40~

 菊小アイコン ミニミニコラム from Michi & Sum

◎持てる“武器”を使って、身心の変化に賢く、逞しく対応していこう!

いま、「元気気功」では、カリキュラムの一部に“季節の養生功”を取り入れて、季節ごとの変化に順応していけるよう、練功しています。

たとえば、今たけなわの秋は、東洋医学では“肺”を養生すべき時節としています。というのも、肺は、“天の気”を呼吸して体内の気を巡らし、皮毛を養って外邪から身を守ります。しかし、秋になって空気が乾燥し、気温が下がってくると、その影響が肺に現われやすくなり、咳やぜんそく、皮膚疾患などをもたらす恐れがあるからです。でも、この時期、しっかり肺の経絡を通しておくと、腰の腎を扶け、来るべき冬の備えともなるわけです。

ということで、肺の養生功として、「健身気功六字訣」から“呬字訣”を、また同じく「健身気功八段錦」から“第二式 左右開弓似射雕”を取り出して、既に何度か練功をしました。

というと、肺の養生功は、これらしかない、と早合点して思われる人もいるかもしれませんが、けっしてそういうことではありません。要は、肺のある部位とその周辺を動かして、その働きが十分に機能するように考えて練功すればいいわけです。

肝心なのは、なぜこの時期に肺の活動を活性化するべきなのか、その“功理”(意味)をしっかり理解しておくことです。

このことさえわかれば、胸を開いたり、閉じたりするのに役立つ運動は、その周辺運動も含め、なんでも役に立つことになります。

たとえば「やわらか気功」でやっている上体の脱力・ほぐし運動や、峨眉伸展功の「頸項式」「肩肘式」「腕指式」「揺頭擺尾式」なども有効です。そのほか、ヨーガの「太陽礼拝」でやっている立位合掌から背屈・前屈する動作、あるいは子供のポーズからコブラのポーズの繰り返し運動、また、「元気気功」でやっている“通臂功”などなど、沢山あります。

ただ、漫然と、動作の形だけを機械的に追うのではなく、何のためにそれをしているのかを理解し、身心をよく観察していくと、どんどん応用が効くようになると思います。

なぜ、肩が痛いのだろう? 首筋が張っているのだろう? なぜ、頭が傾いているのだろう? なぜ、正坐ができないのだろう? なぜ、踵を床に着けて坐れないのだろう? ……。体を動かしていると、こんなふうに、結構いろいろなトラブルや兆候、苦手があることに気づかされます。そんなときは、それらにひるみ、萎縮してしまうのではなく、逆に、体をよくするチャンスだと前向きに受け止め、どうしたらそれを改善できるだろうかと、これまでにやってきた運動、功法から役立ちそうなものを試しにやっていくと、案外、改善に結びつきますし、運動、功法の意味についてもより理解が深まっていくと思います。

踵を床に着けて坐れない、というのであれば、原因としてアキレス腱が固く縮んでいる、ということが考えられますから、それを伸展させるようにしていけばいいのです。といっても、難しく考える必要はありません。踵を床に着けて坐ったときの足の形をよく観察し、それを、必ずしも坐らなくとも、立った姿勢でその形をなぞらえて、もっと楽に、やさしく動かしていくような練習を工夫してやっていってもいいわけです。

また、単にトラブルだけでなく、やって気持ちがよかったことも、記憶のポケットに収納しておくといいでしょう。たとえば、「元気気功」でやっている“お顔のリフレッシュ気功”。これは心をほぐし、リラックスさせるのに良い効果が期待できます。“お顔のリフレッシュ気功”をして、いい気分になったら、そのことを心に留めておくようにするのです。

そして、そんなふうに自分自身を改善、強化していく体験が重なり、深まっていけば、ご自身の健康の増進にも大いに役立ち、それだけ“変化対応力”にも磨きがかかってくると思います。

メンバー全員が、徐々にでもそのようになってくれば、本当にうれしいことです! (⌒-⌒)ニコニコ

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――2020年1月峨眉珍蔵少林達磨易筋経の特別講座より

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